東日本大震災後、どろっぷでは「震災のその後」を考えるサロンを続けてきました。最近も久しぶりに大きな地震があり、驚かれた方も多いのではないでしょうか。
いつか来るとはわかっていても、いざその時がきたら自分は、家族は、子どもはどうなっていくのか、どう守っていかれるのか・・・・・そんなことを話したり、聞いたりできる「場」です。
今日は、特別企画として、NPO法人ビーンズふくしまの三浦さんをお招きし「発災時と発災後の福島県の現状〜実際の避難体験を通じて〜」というお話を伺いました。
三浦さんご自身が、震災後にお子さんを連れて福島から自主避難された経験をお持ちで、その後福島に戻り、県内外の避難者支援コーディネーターとして活躍されていらっしゃいます。
発災直後の混乱の様子、ライフラインが停止する中、どうやって家族で乗り切ったのか、それにはどんなグッズが役に立ったか・・・・に始まり、「母子避難」を決意された経緯、避難先での生活、そして福島に戻ってこられたというお話を伺うことができました。
不安やストレスを感じながらの避難生活であっても、「楽しいこともあった!」とそこでの暮らしを見出して行かれた三浦さんご一家の「前を向いていく」という姿勢に感銘しつつ、そういう選択をせざるを得ない福島の子育て家庭の皆さんのことを思うと、あらためてあの震災の及ぼした影響の大きさに愕然ともしました。
ちょうどこの日は眩しいばかりの輝くような日。
どろっぷ庭では子どもたちが泥んこになり、ビチャビチャになり遊んでいました。
赤く実った桑の実を採っては口にして「酸っぱ〜い」と顔をしかめていました。
たくさん遊んで、でももっと遊びたくて、帰りたくない!と泣いている子もいました。
子ども達の大きな声や笑い声、なんだかわからないけれど何かを言っている声などが響き渡り、あぁ、こんなこと、こんな時間が限りなく愛おしいなぁ・・・と思うと、涙がこぼれてきました。
子どもが子どもらしく過ごせることの大切さ、子ども達のあるがままの姿を目にすることの幸せ・・・・そんなことひとつひとつが、かけがえのないことなんだなぁ・・・と、三浦さんのお話しを通じてより深く感じることができました。
「ほっとサロン@よこはま」は毎月1回開催されます。
被災された方、東北の方はもちろん、子育て中の方ならどなたでも参加いただけます。
一緒に考えてくれる伴走者の先生方もいらっしゃいます。
次回は、6月24日(火)13:30〜15:30の開催となります。ぜひご参加下さい。